2021年5月25日火曜日

第2回『経済学のすすめ』の学習  ファウスト

 第2回『経済学のすすめ』の学習 


今回から目次を始める予定でした。10日ほど日が過ぎてしまったので、目次はまたの機会に譲りないように、踏み込んでいきたいところです。 3ページの1経済学を学ぶ前にから始めます。

1経済学を学ぶ前に

経済学は新しい学問である

中世学問体系の中に経済学はなかった

ゲーテの「ファウスト」は、学ぶなり功なったファウスト博士が、なお1で不安でたまらないという場面から書かれております。悲想劇第1部「夜」というところです。今森鴎外の訳で申しますと、

「ファウストはてさて己は哲学も

法学もいなくも

あらずもがなの芯神学も

熱心に勉強して底の底まで研究した。」

マウスとは、この四つの学問を徹底的に勉強したけれども、しかし

「その代わり巳には一切の歓喜がなくなった」

そして 

「一体この世界の奥の奥まで統べているものは何か。それが知りたい。」

のだ、こういうことを言っています。

 ここで注意していただきたいのは、ファウストが「哲学も、法学も、 医学も、神学も」と四つ並べたのは、たまたまファウストがこの四つを学んだということではないのです。実はここで、中世の学問、その全てを収めたということをゲーテは言おうとしているのです。というのはヨーロッパ中世の学問体系は、中世学問四分割法とも言えるように、この哲学と法学と医学と神学の四つを持ってその基本が構成されていたのです。だからファウスト物語は中世学問の全てを学んだファウストが、なお不安でしょうがない。しかも一体この世界の国でこれを統べて いるものは何か、それが知りたいのだということの中に、実は中世学問の危機を象徴させている―ここに一つの重要な点が隠されているのです。

 よく知られているようにファウスト物語は、ファウストが自身の良心と引き換えに青春を得て欲望大き巷に自ら出て行くわけですけれども、実はこの物語は、中世から近代社会が生まれてくるとき、ヨーロッパの各地に、各種各様に生まれた、同じような民承伝達のもとに、書かれたものなのです。そしてもちろんその何の民承伝達も、このように中世の学問の体現者、そしてそこに象徴される中世社会の行き詰まりを一方において他方に欲望を聞いち巷ー中性的な目からは堕落としか栄映じない、しかし青春の喜びに満ちた自由な巷を、くるべき近代の社会史として待機させていくのです。そして中世において学なり功なったファウストをして、中世学問への不満から両親を悪魔に売って青春を得させ、この暗闇に近代を象徴させている青春の巷に投げ込んでいくわけです。悪魔はこのファウストのような人間を誘惑してみせる、どんな人間だって堕落させることができると神と賭け、神は、この誘惑大きい社会においても、人間はつまずきながらも自ら必ず向上していくに違いないと信ずるわけです。かくてファウストは、良心を悪魔に売り、青春を得、 この欲望多き近代を象徴する社会の中に入っていき、やがてマルガレーテの愛を通じ、つまずきながらも、神が信じたように人間の向上をついに勝ち取っていく―ゲーテのファウスト物語はこのようなものになっています。

 ところで、私たちが学ぼうとするこの経済学、これを考えてみますと、実はこの哲学、法学、医学、神学という中世学問の中には未だ存在しなかった―それが学問として成立してくるのはさらにずっと後であったということをまず注意しておく必要があると思います。その意味では、大学でまず学ぶ学問のうち哲学、法学が中世以来の学問であったのに対して、経済学は大変新しい学問なのです。  5ページ9行目まで、

ファウスト (伝説)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ナビゲーションに移動

検索に移動

ファウスト(Faust)は、ドイツの伝説における主要な登場人物である。彼は学者としてかなり成功したが、自分の人生に満足しておらず、そのために悪魔と盟約して自身の魂と引き換えに果てしない知識と現世での幸福を得た。

ファウスト伝説は、長い時間を通して再解釈され、多くの文学、美術、映画、音楽作品の題材とされてきた。「ファウスト」や「ファウスト的」という語句は、野心的な人物が力を得て一定期間の成功のために倫理的な無欠さを手放すという状況を暗示するのにも使われる。

初期の書物、あるいはそこから派生したバラッドや演劇、映画、人形劇のファウストは、ファウストが神に関する知識よりも人間を愛したという理由で、取り返しがつかないほど呪われた。「ヤツはドアの裏やベンチの下に聖書を置き、そして、神学者と呼ばれるのを拒み、医学者と称されるのを好むのだ」[1]。この伝説を漠然と題材にした演劇や滑稽な人形劇は、16世紀を通してドイツで人気を誇ったが、それらでは、ファウストやメフィストフェレスを低俗な楽しみの象徴へと貶めていた。

この伝説は、古典的に取り扱ったクリストファー・マーロウ戯曲フォースタス博士』(1604年)により、イングランドで広まった。200年後、ゲーテが再編した『ファウスト』では、ファウストは自分の人生に「現世の飲食以上のもの」を求めた不満足な知識人となった。

























2021年5月17日月曜日

経済学のすすめの学習をはじめます。まず前書きを読んでください

 『経済学のすすめ』の学習 経済学のすすめ 伊東光晴 佐藤金三郎 著 筑摩書房

    1968年5月30日初版第1刷発行


この著書は、発行されたのが1968年となりますので、すごく古く感じるでしょうが、内容的には、それを感じさないです。まずは前書きをご覧ください。


まえがき


 「全てを理解することは、全てを許すことであ、」ーこれは試験だがその処女作『理論経済の本質と主内容』の助言の冒頭に掲げた言葉です。もちろん全てを理解することは難しいことです。しかし 、同じく経済学の名のもとに異なる学問が対立し、分裂し、専門を異にし、時に互いを無視している時、少なくとも学問に志す人は、その初めにおいて、それぞれの存在理由をそれぞれの立場に立って理解し、その上で自らの専門と立場を選ぶだけの心理への謙虚さが必要のように思います。

 特に今日の経済学は、新しい分析手法を次々に登場させ、また経済それ自身も激変を続けています。、誰がドルの今日のような衰退を予見したでしょうか。中ソあるいは東欧内の対立を予想したでしょうか。ソビエトを始めと社会主義国での計量経済の導入を信じたでしょうか。 こうした経済学と経済そのものが大きく直接する時、経済学を学ぶということは、それだけの意味と難しさを持っています。

 とするならば経済学を学ぶにあたって、その全体的な姿を今日的な意味から考えることは、何よりも必要なことです。したがって本書では、私なりに経済学のあり方を考え、それぞれの中に学ぶべきものを目指そうと努めました。そしてそれを貫くものは「現実こそ最大の師」という経済学の教えと、「経済学は光を求める学問であると同時に果実を求めるものである」という先人の言葉です。

 本書は、 NHK で試みた10回の放送「政治経済学のすすめ」が元になっています。そこで意図した、初めて経済学を学ぶ人に経済学について語るーこうしたものとして、私たちはすでに、杉本栄一教授の名著『近代経済学の解明 」上、中(理論社)を持っています。私たちが経済学を学び始める時、私達を掴んで離さず、経済学への興味をかきたててくれたこの本を頭に浮かべながら、これとは別の視角から、現代における新しい経済学を求めてこの方法を試みましたが、本書はそのうち一部を拡大し、書き直すという結果になりました。

 第4章「マルクス経済学に学ぶ」敬友佐藤健三郎君が長い友情のゆえに書き加えてくれたのです。もしもこうした本が、 全額を学ぼうとする人に経済学への興味と対決の意味とを少しでも引き起こすことができたならば、私たちの目的は達せられたことになります。


        1968年4月30日                伊東光晴



著者の佐藤金三郎さんは、(wiki pedia) で探すことができました。伊藤さんの方もその中に名前がありましたので参考にさせていただきました。 次回は目次見て、どのような構成になっているか学ぶことにします。





佐藤金三郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ナビゲーションに移動

検索に移動

佐藤 金三郎(さとう きんさぶろう、1927年3月4日 - 1989年1月19日)は、日本マルクス経済学者。元横浜国立大学教授高島善哉ゼミ出身で[1]、専門は『資本論』形成史。

目次

略歴[編集]

人物[編集]

著書[編集]

単著

  • 『『資本論』と宇野経済学』新評論、1968年

  • 『マルクス遺稿物語』岩波新書、1989年

  • 『『資本論』研究序説』岩波書店、1992年

共著

編著

  • 『マルクス経済学』杉原四郎共編 有斐閣双書、1966年

  • 『資本論物語――マルクス経済学の原点をさぐる』杉原四郎共編 有斐閣ブックス、1975年、新版1979年

  • 『資本論を学ぶ』1-5 岡崎栄松降旗節雄山口重克共編 有斐閣選書、1977年

  • 『マルクス経済学』青林書院新社、1980年

  • 『資本論体系 第1巻 資本論体系の成立』服部文男共編 有斐閣、2000年

訳書

脚注[編集]

参考文献[編集]

NoFonti.svg

この節には参考文献外部リンクの一覧が含まれていますが、脚注によって参照されておらず、情報源が不明瞭です。脚注を導入して、記事の信頼性向上にご協力ください。(2017年5月)

カテゴリ

案内メニュー

検索

ヘルプ

ツール

印刷/書き出し

他言語版

リンクを追加

最終更新 2019年4月15日 (月) 20:33 (日時は個人設定で未設定ならばUTC

🌸【2026年秋新作】マリメッコの新作バッグが登場!花柄ショルダー・シアートート・パッカブルバッグが勢ぞろい✨

  北欧ブランド「 マリメッコ(Marimekko) 」から、 2026年秋コレクション の新作 バッグ&小物が登場します🎉 **2026年7月10日(金)**より、全国のマリメッコストアおよびオンラインストア で順次発売予定です。 🌿透け感がおしゃれ!新作「シアー ト...